佐賀大学 農学部 生物環境科学科
 宮 本 研 究 室
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【研究の概要】(進学希望者は,コチラをご覧下さい)

 土は,地球上の生命とその活動を支える最も基本的な社会基盤です。しかし,土の性質は千差万別であるため,その性質を考慮せずに酷使したり管理を誤れば,生産性の低下,土壌・地下水汚染,土壌劣化,地盤災害などの深刻な社会問題を招く恐れがあります。宮本研究室では,土とその周辺環境を連続した一つの空間と考え,その空間内で生じる物質・エネルギー循環機構を明らかにすることにより,環境と調和した持続可能な土壌の利用法を探求しています。

【主要な研究テーマ】

@ 土中の物質・エネルギー循環機構の解明
 有明海沿岸低平地一帯には,有明粘土と呼ばれる,軟弱で透水性の低い粘土層が厚く堆積しています。「こうした土が堆積した農地と,どのように付き合っていくか?」ということは,持続可能な低平地農業を構築するうえで重要な課題です。宮本研究室では,有明海沿岸低平地をはじめ,世界の農地にける土壌劣化問題,特に塩分にまつわる問題(土壌塩類化,ソーダ質化,クイッククレイなど)の予防・改良を目的として,次の研究に取り組んでいます。
 ・塩類土壌およびソーダ質土壌の予防・改良技術の開発
 ・有明海沿岸低平地水田における物質・エネルギー循環機構の解明


左3枚:土の透水生・強度・保水性の試験,右から2番目:希薄懸濁液の沈降実験,右端:暗渠排水シミュレーション

A 次世代型の定点・広域土壌環境観測技術の開発
 地下の状態を正しく診断したり,その未来を予測するためには,リアルタイムで地下環境を把握すること,すなわちモニタリングを行うことが必要です。ところが,地下は目に見えないうえに,既存のどのモニタリング技術も適用できない”やっかいな土壌”に遭遇することも,珍しいことではありません。そうした条件下で調査を行うのは容易ではありませんが,逆に分からないことも多く,興味深い研究対象であると言えます。そこで,当研究室では,最先端の電子機器をはじめとした様々なを観測技術を活用した「新しい土壌環境探査技術」の開発を推進するとともに,そうした技術の応用を行っています。
 ・宇宙線中性子を利用した広域土壌水分観測
 ・マイクロ波分光を利用した土壌コロイドの誘電分散
 ・時間領域透過法(TDT)を利用した次世代土壌モニタリング技術の開発
 ・簡易空撮気球を利用した土壌環境・作物生育診断


左:土壌電磁物性の測定装置(宮本研究室),中央:農地環境の観測装置(西圃場に設置) 右:簡易空撮気球による農地観測(西圃場にて)

B 土壌環境制御技術を利用した省資源・環境保全型作物生産技術の開発
 当研究室では,環境土壌物理学研究を通じて培った技術や得た知見を,実際の路地・施設栽培に積極活用することにより,環境と調和した持続可能な食料生産技術の開発に貢献することを目標としています。
● 研究の一例
 ・重粘土水田におけるSRI農法の有効性の検討
 ・メタン発酵消化液を利用した資源循環型作物栽培技術の検討
 ・数値シミュレーションを利用した農地由来の温室効果ガス発生予測
 ・資源循環農法による土壌内炭素隔離効果の検討
 ・施設栽培用培地としての有機資材の利用推進法



左:メタン発酵消化液を利用した作物栽培技術の開発(2009年・東北農業研究センターにて実施)
中央:重粘土水田における水稲栽培(宮本研究室・実習圃場にて実施中)
右:有機質資材を利用したイチゴ栽培技術の検討(宮本研究室にて実施中)


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