土の”見える化”支援サイト
土壌観測応援コミュニティ

Powered by Hideki Miyamoto

更新情報&お知らせ

2022/06/30
土壌センシング技術の開発・評価・選定等について包括的に支援する「コンサルティング」を始めました。「リンク」を更新しました。
2022/06/01
「総合評価」と「レビュー」に,LT5006(村田製作所)の評価結果を追加しました。
2022/03/23
「土を測る」を更新しました。
2021/06/3
協力企業として,大起理化工業株式会社株式会社ウメタニがご参加下さいました。
2021/05/10
スマートフォンを利用したSDI-12センサの簡易設定キットを作製しました。利用希望者は,管理人へ御連絡下さい。
2021/03/16
M5Stack開発ボードを利用したSDI-12センサの利用情報に関する姉妹サイト「EMS engineering」が,公開されました。
2020/09/28
協力企業として,株式会社A・R・Pクリマテック株式会社スマートロジック株式会社がご参加下さいました。
2020/09/20
facebookグループにおいてメンバー限定情報を公開しています。fbグループにも,ご参加下さい。
2020/06/28
土を測る」に「土壌水分センサーの簡単校正法」の資料を掲載しました。
2020/03/13
ホームページとfacebookグループを公開。

土壌観測応援コミュニティについて

活動の目的

 Arduino,Rasberry Pi,M5Stack等の開発ボードの普及により,インターネットショッピングを利用して購入できる安価なセンサーを用いて,誰もが田畑やハウス内の環境データを手軽に測定できる時代が到来しました。さらに,機械学習や深層学習等のビッグデータ解析技術の目覚ましい発展により,専門的な知識がなくても,様々な事象を捉えたり予測したり出来るようになりつつあります。
 さて,「土を測る」という行為は,古くから世界中で行われてきました。国・地域,そして土地の利用・管理形態・や気象・排水環境等によって,土の状態は千差万別です。隣の田畑でさえ差異はあります。そうした事実を受け入れるなら,自分の田畑やハウス内の土の状態をリアルタイムで知る術は限られます。「センサーで測る!」・・・それしかありません。実際にセンサーを土に埋設してデータを得ると,①センサー出力値の変化が何を意味するか,②センサー出力値を他の指標値に変換するにはどうしたらよいか,③得られた指標値に基づき,どのように意思決定を行えばよいのか・・・という新たな難問に直面します。土を知るために測ってみたら,分からないことが増えた・・・!?(^^;)測定とはそういうものです。つまり,様々なノイズが含まれる膨大な数字の山の中から,有益な情報を見出す力と,それを活かす力が測定者には求められるのです。
 測定初心者にとって悩ましいのは,測定手技やデータの活用に関する情報をインターネット上で探す際,信頼できる情報を掘り当てることが難しいということです。研究者・技術者らで構成する学会・団体が,公正・中立な立場でセンサーを評価したり,測定のマニュアルを作ったり,企業と共同で開発したりして,測定技術の普及と底上げをするのが理想ですが,我が国ではそれらが十分に行われていないためです。近年の大学・研究機関の予算・人員削減の影響が大きく,人手も予算もないので社会・地域貢献にまで手が回らない・・・というのが,研究者の言い分です。科学によるチェック機能が働かない以上,玉石混交のセンサーおよび氾濫する情報の中から,測定初心者が価値のある情報を探り当て,正しく利用するのは至難の業でしょう。
 以上のことから,我が国の測定市場や技術動向を鑑みると,土の測定者が,効率よくお宝データを収集する近道は,センサーの長短所や正しい使い方を知り,用途に合った適切なセンサーを選択することです。土の専門家でも人工知能でも,質の低いデータからは,適切な意思決定を行うことが出来ないからです。これを心がけるだけで,無駄な投資と手間を確実に削減でき,逆に良質のビッグデータの中から思いもよらない大きな成果が得られる可能性が高まるでしょう。学会や業界団体に頼れない今,土の測定者が頼みにすべきは,メーカーや代理店の営業マンの情報ではなく,ユーザーの声。そう,「口コミ」です!ただし,口コミもまた操作される場合が多々あるので,センサーを実際に使った実名ユーザー同士の情報交換・共有が重要であると,我々は考えます。
 当コミュニティでは,土を測ることを得意とする有志が中心となって,測定の要となる土のセンサーの性能を調べ,その結果をレビューとして掲載したり,測定に資する有益な情報を発信したりします。現状において最良であると考える手法に基づく評価です。それを,ご自身の意思決定にどのように反映させるかは個人の自由です。厳しい評価結果となる場合もあるので,穏やかではいられないメーカーや代理店もあるでしょう。しかし,どうかご安心下さい。問題点が改善されたことを確認できたら,直ちにレビューを更新します(^-^)!一日も早く,改善に努めて頂きたく存じます。このような情報の発信を通して,測定者とメーカーの双方が測定という行為に向き合い,ほどよい緊張感をもって,互いに高め合う文化が醸成されることを切に願う次第です。
 最後に,当ホームページはリンクフリーです。当コミュニティの運営には,複数の学生ボランティアが関与しています。我々の活動の趣旨にご賛同頂ける方は,土の測定に関わる多くの方の目に触れるよう,当ホームページのURLをSNSやご自身のホームページ等を通して広めて頂けると,運営チーム一同の励みになります。小さなグループの地道な情報発信活動ですが,御理解・御支援のほど宜しくお願いいたします。

2020年3月 「土壌観測応援コミュニティ」管理人 宮本 英揮

当コミュニティの考え方

独自の手法・基準に基づく評価結果です。
 センサーの評価手法は,計測の再現性と自由度が高い2つの手法,すなわち,①耐圧性能を有するチャンバーを利用した非破壊土壌環境制御法と,②ベクトルネットワークアナライザー(VNA)を用いた複素誘電分光法を併用した簡易流体計測法等を主とします。両法の詳細を知りたい方は,管理人にお問い合わせ下さい。

評価した順に掲載します。
 評価を実施した順に,レビューを掲載します。予算と人員の制約があるため,皆様のリクエストに必ずしも応えられないことを,予め御詫び致します。

情報提供・公開に対する自発的な努力を重視します。
 測定者の利便性向上に資する情報の拡充・無償公開は,商品の付加価値を大幅に向上させます。当コミュニティでは,メーカー・代理店による自発的な技術情報提供量(技術資料,サンプルプログラム,校正式などの有益な資料)や,測定者による情報発信量(学術論文や学会発表の数)を,重要な評価指標の1つと定めます。つまり,優れた性能を有するセンサーでも,測定者目線の情報が十分に提供されていない場合は,低評価となります。

当ホームページへのリンク拡散にご協力下さい。
 当ホームページに掲載した情報は,何方でも自由にご利用頂けます。このページへのリンクを,ホームページやSNS等を通して拡散して頂けますと活動の励みになります。

facebookグループ「土壌観測応援コミュニティ」へ御意見・御感想を!
 facebookグループ「土壌観測応援コミュニティ(参加手続きが必要です)」へ,御意見・御感想をお寄せください。迅速に返答することは難しい場合もありますが,必ず目を通し,今後の活動の参考にさせて頂きます。なお,最新情報や検証途中の情報等を扱うため,グループメンバーのみが閲覧・投稿できるように設定しています。

管理人からの御願い

資機材の提供や作業分担の御申出を歓迎します。
 センサーの評価やwebサイトの運営作業等は本業のすき間時間に行っていること,またこの作業には人件費,試薬・物品代,時間等を要するため,市販の全センサーを網羅することは難しいのが実情です。資機材・人手・情報の提供の御申出については,有難くお受けします。提供可能な方は,管理人に御連絡下さい。

共同研究・コンサルティング等の御依頼については,管理人へお寄せ下さい。
 共同開発は共同研究として,センサーの評価は受託研究として,コンサルティングは学術コンサルティングとして,その他の包括的支援のご依頼は兼業依頼として,それぞれ国立大学法人佐賀大学の各規則に則ってお引き受け致します。お気軽に管理人・宮本(b1098<at>cc.saga-u.ac.jp)へお問い合わせ下さい。

連携協力する企業・団体

 当コミュニティは,以下の企業・団体のご理解・ご協力のもと,活動を展開しています。活動の趣旨にご賛同頂ける企業・団体は,管理人・宮本(b1098<at>cc.saga-u.ac.jp)へご連絡願います。
株式会社A・R・P
クリマテック株式会社
スマートロジック株式会社
大起理化工業株式会社
株式会社ウメタニ
CMN株式会社